お知らせ
2024-08-09
JoRASにおいて、「全国擬似人流データ ver2.0」をリリースしました!
共同研究利用システム(JoRAS)に、新たに「全国擬似人流データ ver2.0」が追加され、ご利用いただけるようになりました。
2008年より、パーソントリップ調査を主体にした人の流れデータや擬似人流データを提供してきましたが、2023年7月には「擬似人流データ ver1.2」をリリースしました。そして今回、さらなる精度向上を実現した「擬似人流データ ver2.0」をリリースしました。
データ内容
擬似人流データ ver2.0は、2020年国勢調査データを基にし、個人属性や活動内容を詳細にシミュレートしたデータセットです。以下のデータが含まれています。
- 人口データ: 個々の人に対して世帯ID、家族形態、自宅位置、個人ID、年齢、性別、職業などの属性が付与されています。
- 活動データ: 個々の人の1日中の行動内容が含まれ、活動開始時間、活動継続時間、活動目的、活動位置などの属性が付与されています。
- トリップデータ: 個々のトリップに対して個人ID、出発時間、出発位置(経度緯度)、目的地位置(経度緯度)、交通手段、移動目的などの属性が付与されています。
- 軌跡データ: 個々の人の1日中の移動軌跡が含まれ、個人ID、時刻、経度、緯度、交通手段、活動目的、(該当)リンクIDなどの属性が付与されています。
ver2.0の主な改善点
- 国勢調査データの更新: 2015年国勢調査データから2020年国勢調査データに更新。
- 集合住宅への世帯割り当て精度向上: ZmapTownⅡの入居者データベースを活用し、より現実に即した世帯配置を実現。
- 目的地選択の精度向上: 全国座標付き電話帳DBテレポイントデータ1200万以上のPOIを活用し、現実に近い目的地選択を実現。
- 活動データの生成方法改良: 複数都市圏のパーソントリップ調査データの統計値に基づいて、活動パターンを細分化。
- 交通手段の拡充: バスの利用が可能となり、経路選択においてバスルートも考慮されるようになりました。
- 交通手段の推定方法の改良: 運賃・料金・ダイヤを基にした交通手段の推定を導入し、現実に即した交通手段選択を実現。
- 経路探索の精度向上: 時空間内挿WebAPIサービスを利用し、道路・鉄道・バスの経路探索を一括して実施。
データの利用を希望される場合には、以下よりお申し込みください。
[https://joras.csis.u-tokyo.ac.jp/](https://joras.csis.u-tokyo.ac.jp/)
データの詳細は、以下のver2.0仕様書をご覧ください。
http://pflowwp.sekilab.global/wp-content/uploads/Pseudo-PFLOW-Specification-ver2.01.pdf