お知らせ

2024-09-18

「スマートプランニングのための地理空間情報と全国擬似人流データの利活用」ワークショップのご案内

概要  

 近年、少子高齢化や人口減少による社会構造の変化に伴い、より精緻な都市計画が求められています。そのため、人々の移動パターンを詳細に把握し、都市計画を最適化することが重要です。しかし、個人情報保護の観点から、大規模な人流データの利用には様々な制限があります。この課題を解決するため、実データに代わる擬似データの作成と利用が注目されています。

 私たちは「擬似人流」プロジェクトを立ち上げ、実世界の人々の動きを再現することで、都市計画や交通計画などの公共の利益に資する基礎データを提供することを目指しています。本ワークショップでは、スマートプランニングにおける地理空間情報と全国擬似人流データの活用方法について、最新の研究成果や実践例を紹介します。また、データ活用に関するハンズオンセッションや、都市計画シミュレーションを通じて、具体的な活用方法を学びます。ディスカッションでは得られた知見を共有し、参加者間での意見交換を行います。

 都市計画やデータ活用に興味を持つ研究者、実務者、学生の皆さまにとって、非常に有益な内容です。スマートプランニングの実現に向けて、一緒に第一歩を踏み出しましょう。

参加案内

 本ワークショップは、都市計画に興味を持ち、実データを使って人流データ分析を体験したい方を対象としています。大学生、大学院生、研究者、教員、社会人など、どなたでもご参加いただけます。プログラミングやデータ分析の基礎知識をお持ちの方は、擬似人流データを活用したシミュレーションや分析を通じて、都市計画に関する実践的なスキルを磨くことができます。未経験者の方も、基礎から丁寧に説明いたしますので安心してご参加ください。都市の未来を考え、新しい技術にチャレンジしたい方を歓迎します。

参加形式

 本ワークショップは、ハイブリッド形式で開催します。会場での対面参加、またはオンライン参加を選択可能です。会場参加の場合は、場所は京都大学宇治キャンパスセミナー室1・2です。オンライン参加の場合は、Zoomを使用しますので、事前にインストールをお願いいたします。

 参加者は各自のPCを使い、ハンズオン形式で演習を行います。インターネット環境の整備および、必要なソフトウェアの事前インストールをお願いいたします。講義資料は、参加登録をいただいた方に事前に公開します。登録完了後に資料のダウンロードリンクをお送りしますので、ワークショップ前にご確認ください。

事前準備 

 会場のWi-Fi環境は速度が遅いため、事前に資料やデータをダウンロードしていただく必要があります。エントリー後に提供するリンクから、必要なファイルをダウンロードしてください。また、必要なソフトウェアの事前インストールも必須です。推奨ソフトウェアや環境設定の詳細については、資料とともにご案内いたしますので、インストールと動作確認をワークショップ開始前に済ませていただくようお願いいたします。

スケジュール・進行内容

 日程 2024年10月26日(土) ※学術研究大会の1日目

 セッション1: 基礎編(09:00~10:40)

  ワークショップの目的を説明し、擬似人流データの基本操作を学びます。実際のデータを使って以下の内容を実践します。  

  • 09:00-09:20
    • ワークショップ趣旨説明と擬似人流データの概要  
  • 09:20-10:40
    • 擬似人流データの基本操作  
    • データの読み込み  
    • データの抽出(特定のエリアや時間帯のデータをフィルタリング)  
    • データの集計と分析  
    • 基本的な可視化(地図上での表示やグラフ作成)

 セッション2: 応用編(11:00~12:20)

  応用編では、オンデマンドで擬似人流データを作成し、シナリオに基づくシミュレーションを行います。  

  • 11:00-11:20
    • オンデマンド擬似人流データの作成  
    • 擬似人流プログラムの紹介と基本設定  
  • 11:20-12:20
    • 想定シナリオのシミュレーション実践  
    • 災害やイベント開催時の人流予測などをシミュレーション
  • 12:20~12:40 
    • ディスカッション & 振り返り

 ワークショップの内容を振り返り、質疑応答を行います。また、参加者同士で意見交換を行い、今後の活用についても考察します。

定員・参加登録  

 本ワークショップの定員は50名(セッション1・2共に)です。  

  • 現地参加:30名  
  • オンライン参加:20名  

 参加は先着順となりますので、早めにお申し込みください。セッション1または2の片方のみの参加でも問題ありません。ただし、セッション2に参加される場合は、セッション1を受講した方、または過去に人流データを使ったことがある方を対象とさせて頂きます。Googleフォームにてエントリーをお願いいたします。参加登録が完了した方には、参加案内をメールでお送りします。

Form:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfioGHOOl6xBn34d9lts_4Eyf4A4zxpXke10dNhOOUOweuT8Q/viewform?usp=sf_link  

 締切は10月11日(金)ですが、定員に達し次第締め切りとさせていただきます。

サポート体制  

 ハンズオンセッションやディスカッション中には、サポートスタッフが参加者を支援し、技術的な質問に対応します。ただし、技術的なサポートは現地参加者のみ対象となります。オンライン参加者の方は講義やデータ操作に関する一般的な質問には対応いたしますが、個別の技術サポートは行いませんのでご了承ください。

問合せ先  

東京大学 空間情報科学研究センター

人の流れプロジェクト事務局: pflow(at)csis.u-tokyo.ac.jp 東京大学空間情報科学研究センター  龐 岩博 pybdtc(at)csis.u-tokyo.ac.jp

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